ここでいままできちんと説明していなかった諸々について説明する。
コメント
これまでコメントとして //
を使ってきたが、JavaScript ではこれに加えて /*
… */
も使える。
一つ目のものは //
から行末までがコメントであった。
二つめのコメントは /*
から */
までがコメントとなる。
こちらは複数行に渡ったコメントを書けるので、長いコメントを書きたい場合に便利である。
// 短いコメント
let a = 0; // 変数 a を作成し、0 で初期化
/* 長いコメントの例 */
/* この関数は、
引数に文字列を取り、
その文字列の長さを数値として返す */
function string_length(string) {
...
}
let b = 0; /* もちろんこのようなコメントも書ける */
/*
* 必須ではないが、このように、先頭に * を付けて書くこともよくある。
* こうすると、コメントであることが分かりやすくなる。
*/
strict モード
strict モードとは
JavaScript は間違い (バグ) を入れやすい言語であると言える。 しかし、少しでもその可能性を減らすために、strict モードというものがある。
例えば、strict モードではない場合、変数宣言無しで変数を使うことができるが、strict モードではできない。
// 非 strict モードでは問題ない。
// strict モードではエラー ("a is not defined") となる
a = 0;
console.log(a);
strict モードを使うと、変数の打ち間違いによる問題を (ある程度) 回避してくれる。
let interactive = 0;
...
interaktiv = 10; // strict モードならエラーになる
strict モードではない場合、これはエラーにならず、バグの発見の遅れにつながる。
従って、JavaScript でプログラムを書く際は、必ず strict モードを使うべきである。
使い方
strict モードで書くには、プログラムの先頭1 に 'use strict';
と書けば良い。
クォートが必要な点に注意しよう (シングルクォートでもダブルクォートでも良い)。
セミコロンの位置に注意しよう。
'use strict'; // "use strict"; でも良い
let a = 0;
console.log(a);
なお、このウェブページ内での練習問題等では自動的に strict モードにしてあるので、このウェブページ内では特になにもする必要はない。
1
厳密には先頭じゃなくても良いのだが、その場合 'use strict';
以降のみが strict モードになる。